食品溶液の凝固点降下の測定
食品溶液の凝固点降下の測定
村田 敏,田中史彦,松岡孝尚

  食品溶液の凝固平衡特性を明らかにするための種々の溶液について凝固点降下を測定した。
まず、試薬溶液(酸・糖類)により凝固点降下を測定し、測定装置の精度検定を行なった。これを用いて食品溶液の 種々の濃度における凝固点を測定した。
その結果、食品溶液の凝固点降下は溶質濃度の増大とともに理想溶液の 挙動からずれることがわかった。そこで実在溶液の活動度を考慮し、さらに融解潜熱を温度の関数と仮定した凝固点 降下方程式を熱力学的に厳密に求め、パラメータを決定した、すなわち
1n{(1-Xs)/(1-Xs+α・Xs+β・Xs2)}
=A(1/To-1/Tf)-B1n(To/Tf)
測定データにあてはめた結果、上式の適合性はきわめて高かった。
さらに、このパラメータを用いて、凍結率の計算が示され、また、非理想溶液性の指標である活量係数も 計算された。