磁性体蓄冷材とその応用の最近の展開
磁性体蓄冷材とその応用の最近の展開
橋本巍州

  我々グループは、磁性体を利用した新しい高効率He液化方式の 研究を1978年以来行なってきた。最近、20K以下の温度域の蓄冷材として、 磁性体が非常に有効であることが実証された。そこで本稿は、まず蓄冷材として 有望な磁性体の選択条件について述べ、幾つかの典型的な磁性体蓄冷材の熱容量測定の 結果を示す。次いでこれをGM冷凍機に適用し、著しい性能向上が得られた実験例を示す。 最後にTcの異なる磁性体を用いた2層構造の蓄冷器を考え、その特性についてコンピューター シミュレーションを行い、その結果を基に、将来の磁性体蓄冷器の予測を述べる。