氷核活性化物質による過冷却状態の解消に関する研究
氷核活性化物質による過冷却状態の解消に関する研究
稲葉英男,武谷健吾,浅野敬也

  比較的体積の大きな静止水に氷核活性化物質を混入した場合の 過冷却解消実験を行い、氷核活性化物質を混入した水の過冷却度は、混入質量割合の 増加と共に低下し、高質量割合の領域では、それぞれの物質において固有の下限の冷却度値 へと推移することが明らかとなった。さらに、1回の凍結過程のみを対象とした場合には、 コレステロールが最も高い過冷却解消効果を示すことが判明した。一方、水の凍結、融解を繰り返した 場合には、氷核活性化物質の種類によらず繰り返し回数の増加と共に過冷却度は増加し、特にコレステロール においてその傾向が顕著なものであることが判明した。