低温貯蔵における貝類の非破壊生死判定
低温貯蔵における貝類の非破壊生死判定
桑名茂司

  貝類は一般の活魚類と異なり生死の判定が難しく 消費段階で初めて判別されることが多い。高価な貝類を対象に 流通、貯蔵の前段階でひんしつ判定をする一手段として生死判定 に関する検討を行った。貝殻に孔をあけ軟体部に電極を挿入する 従来法があるが、商品性に問題があり非破壊方式を検討した。 その結果、貝類の心拍パルスを電気信号として殻外部から検出する ことにより、非破壊でしかもきわめて簡単に生死を判別しうることが わかった。この方式により貝類の凍結、加熱、閉殻筋切断、貯蔵環境温度 など、各種の条件で検討を行った。本方式は電極を工夫することにより 長時間の計測が可能であり、貯蔵条件の検討以外、貝類の養殖、生体研究などの 用途にも活用が期待される。