逆問題手法による円柱状食品の凍結所要時間の予測
逆問題手法による円柱状食品の凍結所要時間の予測
胡 耀星,三堀友雄,渡辺尚彦

  食品の凍結所要時間の推定は電子計算機により正確に計算できるが、 そのためには食品の熱物性値と表面熱伝達率が必要である。しかしながらこれらの 値の正確な予測は困難を伴う。この困難を克服するため、最近、著者らのグループ は食品の熱物性値と表面伝達率が未知であっても、オンライン計測によって採取した 食品の凍結初期の温度履歴を予測するという従来とは原理的にまったく異なる逆問題 手法の適用を検討した。熱伝導方程式の近似解析解を得るのは困難であるが、温度分布を 対数関数であてはめることができ、プロファイル法による凍結所要時間の近似算出式を得る ことができ、この近似式を用いて逆問題により推算した凍結所要時間は厳密な数値解析で得た 結果とだいたい合うことがわかった。