大気圧下における強磁性及び反強磁性氷の融解シュミレーション
大気圧下における強磁性及び反強磁性氷の融解シュミレーション
姜 採東,大河誠司,斎藤彬夫

  大気圧下における氷の融解現象を、分子動力学法を 用いた解析により検討した。解析は、分子数576個の強磁性及び 360個の反強磁性の二種類の理論的氷を周期境界条件の下で配置し、 配置の違いが融解に及ぼす影響を比較検討した。圧力一定の条件とし、 体積変化には異方性を持たせた。体積一定の系の場合、融解に伴う 圧力変動が融点に影響を及ぼすものと考えられるが、圧力一定の系 を用いることにより、マクロな氷の融点に、より近い結果を得る ことができた。また、2種類の氷から得られる融点および融解潜熱は 、氷の配置に大きく影響を受け、自然界の氷はこれら二つの理論的な 配置の間に位置することが裏付けられた。