日本で広く用いられている吸収式冷凍機の作動媒体である
LiBr水溶液は,高濃縮時に結晶が析出する危険性があるため,
動作濃度が制限され,小形化や空冷化の障壁になっていた.
最近の研究では,LiBr水溶液に別の塩を加えることによる
晶析緩和効果が報告されており,この中で,LiBr水溶液にLiI塩を
添加した混合水溶液は,従来媒体に比べ吸収圧力域で約5[wt%]
高濃縮でき,動作温度が約5[℃]上昇し,LiBr水溶液と
比較的近い熱物性を有することが分かっている.
本研究では,この混合溶液の水平管外,および垂直管内吸収熱
伝達特性を調べ,溶液濃度,液膜流量などの影響について考察を加えた.
|