固体面上における氷の伝播現象  
固体面上における氷の伝播現象  
斎藤彬夫,大河誠司,滝口裕之,熊野寛之,宝積 勉  

本研究では,固体表面の過冷却度,固体の表面粗さ, 酸化の有無,氷結晶軸の方向,伝熱面材質などを変化 させ,固体面上での氷の伝播現象を実験により明らかに している.その際,単結晶氷を自由成長させ過冷却水に 接した伝熱面に触れさせることで,氷の伝播現象を開始 させている.その結果,c軸に垂直方向への伝播がc軸方 向のそれに比べて速いこと,転位により,結晶軸の影響 は直ぐに消滅すること,伝播速度は伝熱面材質に依存す ることがわかった.また,伝熱面を一方向に研磨した 場合,凹凸が氷の先端の厚さと同程度なほどの大きさが あると,研磨溝に平行な方向への氷の伝播速度が, 垂直な方向より速くなることがわかった.