炭化水素などを成分物質とする混合冷媒の信頼できる状態方程式の開発
炭化水素などを成分物質とする混合冷媒の信頼できる状態方程式の開発
宮本 泰行, 渡部 康一

  REFPROPなどの汎用性の高い物性計算ソフトウェアの ユーザー人口増加に伴い、熱物性値へのニーズは益々多様化する傾向にある。 著者らは熱力学状態方程式の計算精度を保証する必要性に鑑み、 炭化水素などを成分物質とする混合冷媒に関する最先端の熱力学モデル およびそれらの開発の現状を概観した。特に、炭化水素系混合冷媒に関する 実測値情報の不足した現状と、これら経験則に基づく状態方程式や混合則を 恣意的に開発する研究についての新しい展望の必要性を議論した。
さらに、熱力学状態方程式の種類と熱物性測定の最先端技術を概観した上で、 状態方程式開発の今後の進展の可能性を、いくつかの萌芽的な新しい研究例の 紹介を交えて検証した。