<B> 凍結ゼラチンゲル内氷結晶の非破壊計測法に関する研究 <Br>誘電特性を利用した氷結晶構造の推定
凍結ゼラチンゲル内氷結晶の非破壊計測法に関する研究
誘電特性を利用した氷結晶構造の推定
上野茂昭、白樫 了,都 甲洙、相良泰行、工藤謙一、樋口俊郎

  凍結ゼラチンゲル中に形成される氷結晶構造と誘電特性の関係を 実験的に調べた.
マイクロスライサ画像処理システムを用いて,氷結晶の直径,粒界線密度および 数密度を計測し,凍結速度が増大するにつれ,氷結晶直径は減少する一方, 氷結晶の粒界線密度および数密度は増大することが分かった.
100Hz〜100kHzの複素誘電率を計測し,誘電率のスペクトルパターンより, 凍結ゼラチン水溶液の誘電特性モデルを提案した.さらに誘電特性モデルに 基づきパラメータσ および ∞は,氷結晶の直径,粒界線密度および数密度と 相関が見られた一方,緩和時間τは氷結晶構造に影響を及ぼさないことが分かった.これらの結果は,氷結晶構造の非破壊計測の可能性を示唆している.