パルス管冷凍機は,従来の蓄冷式小型冷凍機に比べ, 膨張空間内に可動部を必要としないため, 低振動で信頼性が高いといった利点が挙げられる一方,パルス管冷凍機内部ガスの 挙動は,固体ピストンを有する冷凍機と異なり,動作環境の変化による 影響を受け易く,膨張器設置方向の変化により冷凍能力が大きく変化することが報告されている. 本報告では,パルス管冷凍機の効率改善を目的としたパルス管形状の 最適化試験を行うと同時に設置方向が冷凍性能に及ぼす影響の要因を検討するため ,冷凍機の運転条件やパルス管の形状変化並びにパルス管と蓄冷器との構成の差異に ついて実験的に設置方向の特性検討を行ったので、その試験結果について報告する.