都市型ホテルにおけるコージェネレーションの運用実態評価とCO2排出量最小運転の解析
都市型ホテルにおけるコージェネレーションの運用実態評価とCO2排出量最小運転の解析
勝田正文,金子 智,山本 亨

  コージェネレーションシステム(以下CGSと略す)は発電に伴う排熱を有効に利用できることから高効率機器として広く認識され,熱需要の大きなホテルや病院を中心として計画・導入されている. 本報告では都市型ホテルに導入されたCGSを含む熱源システムに対して各種の計測を行った結果を報告する.またエネルギーの有効利用およびCO2排出量削減の観点から対象建物におけるCGSの運転方法を評価し,CGSの有効性について検討を行い,以下の結論を得た. (1) 計測期間におけるCGS総合効率実績は54.1%であり,CGS回収熱量の約半分は利用できずに廃棄している. (2) CGSの運転方法を1台運転とすると,CO2排出量は9.5%削減できる.さらに,冷房期は,熱需要に応じてCGSを動かす最適運転とすると,CO2排出量は15.5%の大幅削減が可能となる。 (3) CGSは運転方法により総合効率やCO2排出量が変化するが,事業者は経済性を優先した発電主導の運転を行うため,機器性能のポテンシャルが十分に発揮されない.

Key words:
Actual condition evaluation , Cogeneration system , CO2 , Urbanized hotel