二酸化炭素ヒートポンプサイクルに適用される二相流エジェクタの実験的研究
二酸化炭素ヒートポンプサイクルに適用される二相流エジェクタの実験的研究
赤木智,党超鋲,飛原英治

   二酸化炭素を媒体としてエジェクタを適用した蒸気圧縮式 ヒートポンプの実機と同様の構成の試験装置を作成し, 二相流エジェクタの特性について実験的解析を行った .
最初に蒸気圧縮式ヒートポンプにおける二相流エジェクタの挙動を示し, その上でエジェクタの直線混合部の径と長さの影響を解析した. 直線混合部径は,運動量保存則の側面からと,混合前の吸引流の加速という二つの 側面からエジェクタにおける圧力回復に大きく影響を及ぼす. 直線混合部長さは,長過ぎると管摩擦により性能が徐々に悪化するが, 短過ぎると混合が不十分なまま混合部を通過するため性能が急激に悪化する.
最後にサイクルCOPの向上率を見積もる実験を行い,エジェクタ効率0.46を実現した. これは23-24%のCOP向上率に相当する.

和文キーワード:
ヒートポンプ,COP,二相流エジェクタ,二酸化炭素ヒートポンプ,混合部,圧力回復,流量比