2007年
日本冷凍空調学会論文集 Vol.24,No.3 要旨 |
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空調用R410Aスクロール圧縮機の高効率化に関する実験的研究
第1報:圧縮室へのオイル供給量が性能に及ぼす影響の検討
澤井 清・作田 淳・飯田 登・鶸田 晃・森本 敬・石井徳章
現在,ルームエアコンではR410A冷媒が使用され,効率が高くかつ騒音,振動が小さいスクロール圧縮機が主力圧縮機の一つとして採用されている.エアコンの省エネルギー化を目指して,スクロール圧縮機においても各効率(体積効率,圧縮効率,機械効率,モータ効率)を向上させる研究開発がなされている.本研究では、スクロール圧縮機の圧縮効率を向上させることを目的にして,圧縮室(吸入室)にオイルを注入する検討を実施した.まず,R410Aスクロール圧縮機の圧縮室に流量を計測しながらオイルを供給する方法を考案して実験装置を製作し,オイル供給量と性能の関係を詳しく調べた.その結果,オイル供給量を少なくするとCOPが向上することを見出し,性能向上に向けたオイル最適化の指針を得ることができた.また,旋回スクロール内に設置している絞り機構を流れるオイル流れは層流として取り扱えること,さらに,オイル供給量を増やすと体積効率が低下する主要因はオイルが持ち込む熱量による吸入ガスの加熱と推定されること,その低下量はオイルのエンタルピ差から求められる熱量の約1/4であるという結果を得た.
キーワード:スクロール圧縮機,高効率化,オイル・インジェクショ,漏れ損失低減,R410A冷媒,ルームエアコン