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凍結過程に存在する酸性物質が植物細胞の生存に及ぼす影響
2008年
日本冷凍空調学会論文集
Vol.25,No.2 要旨
凍結過程に存在する酸性物質が植物細胞の生存に及ぼす影響
稲田秀俊・藤川清三・荒川圭太
本研究では, 積雪下で越冬する植物の生存に対する酸性雪の影響を評価し, 酸性雪ストレスによる植物の傷害発生機構を解析した. 酸性溶液中で植物の緑葉組織を凍結処理することにより, 酸性雪ストレスの簡易的な模擬実験を行った. その結果, 酸性凍結処理において, 用いた酸性溶液のpHが低いほど, 凍結濃縮により強酸性化した未凍結溶液の容量が大きくなり, 緑葉組織の生存率が低下することが考えられた. また, 酸性凍結処理において, 用いた酸性溶液のpHの程度に関わらず, 氷点下温度における未凍結溶液中の酸性物質の濃度は等しくなるため, pHが比較的高い酸性溶液であっても溶液量が多いほど緑葉組織は傷害を受ける可能性が考えられた.
キーワード:細胞外凍結、凍結濃縮、酸性雪、植物細胞、生存率