キセノンガスを用いた野菜組織内の水の構造化とクラスレート水和物の形成
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日本冷凍空調学会論文集
 Vol.25,No.4 要旨
                             

 
 
キセノンガスを用いた野菜組織内の水の構造化とクラスレート水和物の形成
NMRによるプロトン緩和時間の観察

安藤寛子、鈴木徹、川越義則、牧野義男、大下誠一

 
 水の構造化を利用した農産物の低温保存法の提案を目的に,その基礎として低温域での疎水性ガスの溶解・クラスレート水和物の生成に伴う農産物内の水の動的変化をNMR緩和時間,T1・T2 より検討した.純水とニンジン組織を, 0.4MPaと0.8MPaの Xe分圧,保存温度5℃で14日間保存し,NMR緩和時間の変化を測定した.その結果,純水,ニンジン組織共に0.8MPaにおいてクラスレート水和物の生成が確認された.また、純水の場合,水の構造化・クラスレート水和物の形成によってT2の減少が確認された.しかし,ニンジン組織では,クラスレート水和物が生成直後,一旦T1・T2共に大きく上昇することが示され、細胞構造にダメージを与えていることが示唆された.
Key words : 低温保存,クラスレート水和物,純水,ニンジン組織,NMR緩和時間