HFC冷媒および自然冷媒に対するHelmholtz型状態方程式と熱力学的性質の計算方法
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日本冷凍空調学会論文集
 Vol.26,No.1 要旨
                             

 
 
HFC冷媒および自然冷媒に対するHelmholtz型状態方程式と熱力学的性質の計算方法

赤坂 亮

 
 本稿の前半部分では,HFC冷媒および自然冷媒に対するHelmholtz型状態方程式の関数形について説明する.これらの状態方程式は,理想気体部分と残留部分から構成されている.理想気体部分は,理想気体の定圧比熱を積分することによって計算される.一方,残留部分は種々の実測値とのフィッテングから経験的に決定される.残留部分を表現する関数形として,温度およびモル体積(密度)の多項式や指数項を含んだ多項式が用いられる.臨界点近傍の状態曲面を精度良く表現するため,さらに複雑な関数形を含む状態方程式も開発されている.また,純物質の状態方程式を混合媒体に適用するための混合モデルを示す.HFC混合冷媒に対しては,現在までに,2種類の混合モデルが提案されている. 後半部分では,Helmholtz型状態方程式から,pVT関係,気液平衡および臨界点を計算する方法について説明する.Peng-Robinson式などの3次型状態方程式を用いた計算方法は,文献等で頻繁に取り上げられているが,Helmholtz型状態方程式に基づいた計算手順を述べた文献は少ない.
Key words : 熱物性値,自然冷媒,HFC冷媒,状態方程式,数値計算