温熱および運動負荷時における生体反応の解析
皮膚血流計を用いた循環系機能の計測と評価手法の検討
伊與田浩志,大家 朗,山形純子,鈴木崇士,宮側敏明,河端隆志
空調機器の最適制御,熱環境のリスク評価を行う際には,ヒトの個体差を考慮することが重要であり,そのための非侵襲的で簡便な生体計測方法が求められる.一方,ヒトの循環系機能は温熱環境,運動,精神性ストレスなどの影響を受ける.本研究では,その第一段階として,暑熱と運動負荷に対する人の生体適応能について考察した.循環系機能の適応能の計測として,被験者の深部温と皮膚温,皮膚血流,脈波の測定をおこなった,測定には,光学センサを用いたレーザードップラー皮膚血流計と,小型のデータロガーを用いた.その結果から,自律神経系により支配されている暑熱および運動負荷による生体反応について示した.さらに,血流信号に含まれる脈波成分を抽出し,心拍変動ならびに速度脈波解析をおこなうことで,自律神経活動を評価しうる可能性を示した.
Key words : 環境,計測,管理,循環系機能,生体適応能,皮膚血流,暑熱負荷,自律神経系