S字型吸着等温線を示すデシカントロータの速度論的解析 第1報:FAM-Z01ハニカム小片を用いた湿度スイング操作
 
日本冷凍空調学会論文集
 Vol.26,No.4 要旨
                             

 
 
S字型吸着等温線を示すデシカントロータの速度論的解析
第1報:FAM-Z01ハニカム小片を用いた湿度スイング操作

岡本久美子,大島一典,武脇隆彦,児玉昭雄

 
 本研究では,S字型吸着等温線をもつアルミノフォスフェート型の吸着材FAM-Z01を用いたデシカントロータの吸脱着現象を対象にした,湿度スイング操作時の実験的検討を行い.速度論的考察を試みた.その結果,ハニカム小片を用いた湿度スイング操作では,吸脱着速度はサイクル時間に関係なく,吸着量と温度で決まることがわかった.また,線形推進力モデルの総括物質移動係数kは,時間経過や吸着量とともに変化した.これより本研究のデシカントロータの速度は,kを定数として扱う線形推進力モデルでは,十分に吸脱着動作を説明できないと考えられ,kに与える諸変数の影響を考慮する必要があることを示唆する.


Key words : 吸着,デシカント空調,吸着速度,物質移動,吸着等温線