CO2冷媒対応スクロール圧縮機におけるラップ間に作用する押接力に関する研究
 
日本冷凍空調学会論文集
 Vol.27,No.2 要旨
                             

 
 
CO2冷媒対応スクロール圧縮機におけるラップ間に作用する押接力に関する研究

鶸田 晃, 澤井 清, 作田 淳, 森本 敬, 福田充宏, 柳沢 正

 
 スクロール圧縮機の主な2つの漏れ経路である軸方向隙間と半径方向隙間に着目した,圧縮途中の冷媒の漏れを防止する様々な取り組みが報告されている.本研究では固定半径クランク方式を採用したCO2冷媒対応スクロール圧縮機について,主軸受に発生する油膜圧力を測定することによって,旋回スクロールと固定スクロールのラップ間に作用する押接力の特性を実験的に把握した.また,旋回スクロールのラップが固定スクロールのラップに接触することによる,偏心軸受及び主軸受の隙間と油膜形成への影響を考慮した解析手法についても検討し,押接力の発生メカニズムについても検討した.結果,(1)クランクシャフトの一回転中に関して,運転時のラップ隙間の変動に起因する押接力の変動が存在する,(2)周波数を大きくすると押接力が大きくなる,(3)運転条件の変化に対して押接力の変化は小さい,(4)ラップ隙間を小さくすると押接力が大きくなる,等の特性について明らかにした.


Key words : 圧縮機,自然冷媒,スクロール圧縮機,押接力,油膜圧力