尿素‐水混合物質を利用した流動性のある潜熱蓄冷材の熱物性
 
日本冷凍空調学会論文集
 Vol.27,No.3 要旨
                             

 
 
尿素‐水混合物質を利用した流動性のある潜熱蓄冷材の熱物性


外村 琢, 大久保 英敏, 芦沢 清教

 
 水溶液などの多成分混合物質には,固体と液体が共存する固液共存相が存在する.本研究では,自然物質で構成される尿素‐水混合物質を流動性のある潜熱蓄冷材として実用化することを目的として,熱物性値を測定した.まず,濃度を管理するために屈折率を用いることを提案し,尿素‐水混合物質の屈折率を測定した.次に,液相線温度を測定し,固相率と温度の関係を求めた.さらに,固相が氷である固液共存領域におけるみかけの熱物性値を測定した.みかけの熱物性として,断熱式カロリメータを用いてみかけの比熱を測定し,トルクメータ付き撹拌装置を用いてみかけの粘性係数を測定した.結果として,尿素‐水混合物質が流動性のある潜熱蓄冷材として実用化の可能性があることを示した.


Key words : 蓄熱,ブライン,熱物性,共晶点,尿素‐水混合物質