本研究では、低温域における断熱材の熱伝導率測定に 非定常熱線法の応用を試み、簡便・迅速な測定法を確立することを 目的とした。先ず、簡単に取り扱える低温保持装置を作成し、熱線法によって 液体窒素温度から常温まで数種の断熱材の熱伝導率を測定した。このとき 熱的異方性のある場合についても考察し、これら熱線法による測定値と一次元 定常法による測定値を比較した。 その結果、異方性を考慮すれば両者は5〜10%の偏差内で一致し 、断熱材の熱伝導率測定に非定常熱線法の適用が可能であることがわかった。