フロン系冷媒の熱物性値の推算
フロン系冷媒の熱物性値の推算
実用レベルの推算式
 東之弘

  基本的な流体の熱力学性質であるPVT性質(状態式) 、飽和蒸気圧、飽和液体密度を、限られた情報(たとえば臨界定数、標準沸点、 偏心係数など)から推算する方法をレビューし、冷凍機およびヒートポンプの 作動流体であるフロン系冷媒の熱力学性質の推算への適応性を調べた。 まず、現時点で信頼性の高い熱物性値および相関式の情報を調べ、これら信頼できる 熱物性値情報と各種推算式を比較した。その結果、臨界定数はLydersenによる方法、 飽和蒸気圧はAshizawaらによる方法、飽和液体密度はHankinson-Thomsonによる方法 が良好な結果をもたらすことがわかった。また、熱力学性質の推算に用いる状態式は 、実用レベルではSoave式かPR式が推奨できる。