天然の雪を冷熱源とし、特別な制御を行なわず農産物を 良質のまま長期貯蔵する「氷室型農産物長期貯蔵庫」が実用されるに至った。 この貯蔵庫は、断熱構造が確かであり、夏から秋にかけて保冷庫としての機能 のほか、厳寒期における農産物の温蔵庫としての機能も有している。 本研究では、このような保冷庫の厳寒期における温蔵庫としての機能について 検討を行った。 従来、温蔵期間のほとんど全期間にわたり強制的な加温を必要としていたが、 貯蔵する馬鈴薯の呼吸熱を加温に利用し、強制的な加温量を相当な量減少させ得る 加工用馬鈴薯の貯蔵庫を提案し、性能予測を試みた。 さらに、北海道美深町において実証実験を行い、性能予測の妥当性を確認すると ともに、良好な温蔵結果を得た。