除湿機能を有する断熱材の熱および物質移動
除湿機能を有する断熱材の熱および物質移動
河合洋明,岡垣 理, 福迫尚一郎

  通気層をはさんで、冷却壁と向かいあう繊維質断熱材層に おける熱および物質の移動に関して実験的に検討を行った。供試断熱材として、 厚さ100mm,幅300mm,高さ1,000mm,密度16Kg/m3のグラス ウールを用いた。通気層内空気温度、通気層内空気流速、冷却壁温度を パラメータとして、実験開始から12時間後における断熱材側面温度分布の 観察、水分蓄積量、熱流束、および等価熱伝導率の算定を行なった。
その結果、通気層内空気流速が増せば、水分蓄積量は減少することが 確認されたが、本実験の範囲では水分が断熱性能に及ぼす影響は、きわめて 小さい物と考えられる。また、通気層内流入空気温度は断熱材の見かけの 断熱性能を評価する上で、重要な因子となることがわかった。