凍結変性抑制物質存在下-8℃凍結貯蔵中のコイミオシンBの電子顕微鏡による形態観察 および生化学的性状
凍結変性抑制物質存在下-8℃凍結貯蔵中のコイミオシンBの電子顕微鏡による形態観察 および生化学的性状
猪上徳雄,小国盛稔,山本美佳,信濃晴雄

  コイミオシンBをKClの共晶点より高温側である-8℃で凍結貯蔵し、 この時濃縮によって生成する濃厚KCl溶液で起こるフィラメント構造の崩壊が、 凍結変性抑制物質(0.5Mソルビトールおよび0.3Mグルタミン酸ナトリウム)で 抑制できるかを電子顕微鏡観察によって確認した。0.1MKCl存在下の試料では 両抑制物質共にフィラメント構造の崩壊を抑制していた。0.6MKCl存在下の場合 、グルタミン酸ナトリウムでは抑制されたが、ソルビトールではミオシンBが 粒子状に変化したものが認められた。このようなミオシンBフィラメント構造の 形態的差異は、生化学的性状の変化ともよく一致していた。