< 冷凍空調施設工事事業所の認定制度を改正
アンモニア冷凍空調施設工事事業所の認定制度を新たに追加
                             


 高圧ガス保安協会(KHK)が実施している冷凍空調施設の工事事業所の認定制度は、 フルオロカーボン冷媒の冷凍空調施設に係る 工事事業所を対象に、一定の能力を有すると 認められる工事事業者を認定することで冷凍 空調施設の安全確保を図ることを目的に1984 年に発足しました。それ以来、高圧ガス保安協会は、フ ルオロカーボン冷媒の冷凍空調施設に係る工 事事業所のみを対象に認定を行ってきました。 しかし、昨今、地球環境問題からアンモニア を含めた自然冷媒を用いた冷凍空調施設が、 徐々に増えつつあります。
 このような社会情勢に鑑み、高圧ガス保安協会は、上述の 認定制度を拡大し、アンモニア冷媒を用 いた冷凍空調施設の工事事業者の認定を追加 し、新たな認定制度として本年3月からスタ ートさせます。新たにスタートする冷凍空調 施設工事認定制度の概要を表に示します。  新たな認定制度の基本的な枠組みは従来の 認定制度と変りませんが、フルオロカーボ ン冷媒とアンモニア冷媒では工事保安管理者 の資格要件が異なります。工事保安管理者と は、申請事業所において工事の最終確認を行 う立場にあるものです。
 また、アンモニア冷媒の認定区分の拡大に 伴い、この工事保安管理者の資格要件に係る 講習制度も改正され、アンモニア冷媒を用い た冷凍空調施設の工事保安管理者のための資 格講習が新たに設けられました。
 本認定制度に関するご質問がありました ら、高圧ガス保安協会高圧ガス部冷凍空調課にお問 い合わせください。

表 冷凍空調施設工事認定制度の概要

1.対 象 冷凍空調施設の工事を行う事業所
2.目 的 保安上重要な工事及び検査についての安全確保
3.認定区分 フルオロカーボン冷媒(FC) A、B、Cの3区分
アンモニア冷媒(NH3)S、Sp の2区分
4.認定範囲 FC区分A:フルオロカーボン冷凍施設の工事
区分B:同(冷凍能力3トン以上20トン未満のものに限る。)
区分C:同(冷凍能力3トン以上20トン未満のもののうちパッケージ型のものに限る。)
NH3区分S :アンモニア冷凍施設の工事
区分Sp:同(パッケージ型のものであって、設置場所で冷媒配管の工事のないものに限る。)
5.認定要件 1)区分に応じた工事の実績
2)区分に応じた工事保安管理者の選任
3)工事の保証体制、苦情処理体制の整備 他
6.認定を受けた者の義務 1)高圧法令関係及び高圧ガス保安協会関係規定の遵守
2)工事保安管理者による工事のチェック
3)工事の保安確認実施証を貼付 他
7.更新3年

本件のお問合せ先  高圧ガス保安協会 高圧ガス部 hpg@khk.or.jp
TEL:03-3436-6103   FAX:03-3438-4163 担当者:佐藤 雄一