会長挨拶

日本冷凍空調学会23代会長      
川村 邦明
Kuniaki KAWAMURA 












 令和元年5月22日開催の日本冷凍空調学会通常総会において選任されました理事の方々によりご推挙を頂きまして、令和元・2年度の本学会会長という大役を私が拝命することになりました。大正14年に設立していただいて90年を超える長い歴史を創り上げてきた本学会が益々発展、社会に貢献していくように尽力していく所存であります。
 日本冷凍空調学会は冷凍、空調における唯一の学術団体で食品保存・快適環境・ヒートポンプなど人間生活に不可欠な技術を扱う団体です。歴代会長および理事の方々のご活躍により、現在は法人会員、個人会員、学生会員を併せて約4000名の会員により学会活動を行っております。この歴史ある学会において前年度までの理事会などで検討、実施されてきた事項を引き続き進めるとともに、社会貢献を推進し、会員の皆様への技術サービスを徹底して参ります。法人、個人、学生とも会員の仲間を増やし活気ある学会にして参りたいと思います。そのためにも技術交流、学術講演会、セミナー、見学会、冷凍・食品技師講習会などの活動を益々充実させ多くの方々に魅力ある学会活動を伝えていく機会を増やして行きたいと思います。さらに国内、海外の関連学協会、団体との関係性を良好に構築して深め、相互連携を図ることに力を注ぐことが大事と考えております。
 本学会が関連する業界に関しても課題は世界的でグローバルに取り組む必要があります。このためにも国際交流は不可欠です。国際冷凍学会IIRとの連携を強固なものにし、アメリカ暖房冷凍空調学会、大韓設備工学会、中国制冷学会、台湾冷凍空調学会など長く交流のある学術団体との親睦を密にして行きたいと思います。さらにフランス、ノルウェイ、イギリスなど他の国々、地域の学術団体との交流も進めて行きたいと思います。
 世界的課題としては地球温暖化問題、エネルギー問題、食品問題があります。温暖化対策は待った無しですし、食品廃棄が世界的にも30%を超え続け、国内でのフロン冷媒回収は30%台で推移しています。人類が使い続けられる環境負荷の小さい冷媒の調査・検討、エネルギー効率の高い、冷凍空調システムの調査・検討、ヒートポンプのさらなる活用の検討、食品分野では世界的なコールドチェーンの構築など課題は山積みです。それぞれの分野での規則の整備も重要です。日本はこれらの分野で世界のトップクラスの技術、知見を持っています。今後さらに新しい技術、仕組みを提案・開発していくことと啓蒙活動による普及がこれらの課題への貢献に繋がります。学術団体としての本学会への社会の使命、期待は大きいものと思います。
 本学会では会員、一般への技術情報の提供・交流として、国際活動として2015年の国際冷凍会議、2017年の国際吸収式ヒートポンプ会議、2018年にはアジア冷凍空調会議を関係者の努力により盛会の内に実施して参りました。今後、2020年に12月のグスタフ・ローレンツェン国際会議(自然冷媒会議)、2021年にはHF0国際会議を予定しておりますので、成功裏に開催して世界的な課題の議論に貢献したいと思います。
 食品、空調分野に加え今後は低温の技術(医療、電力)も産業化され、本学会が担う重要なところと思います。
 本学会がさらに発展し技術的に社会貢献するために3名の副会長(宮良明男氏、野中正之氏、長谷川浩巳氏)を筆頭に50名の代表会員(内 理事19名)と一致協力して活発に活動し成果に結びつけるよう運営を果たして行きたいと思っております。会員の皆様のご協力、ご理解が不可欠ですので、よろしくお願い申し上げます。