2.「第19 節 設計圧力] 二酸化炭素を使用した自然循環式冷凍設備の設計圧力の取り扱いについて検討された結果,その設計圧力は,低圧・低温側 の冷凍設備であり,この低圧・低温を維持するような設計を行えば,従来よりも低い圧力で設計することは問題ないとの結論 が出された.これにより,原則としては「通常の運転状態に予想される当該冷媒ガスの最高使用圧力」,「停止中に予想される 最高温度により生じる当該冷媒ガスの圧力」及び「当該冷媒ガスの38 ℃の飽和圧力」のうち,いずれか最も高い圧力以上の 圧力を設計圧力とするところを,「下記(a),(b)の要件を満たす自然循環式冷凍設備の設計圧力については,通常の運転状態 に予想される最高使用圧力とすることができる」旨新たに規定された.近年の技術進歩を背景とした冷凍設備の多様化が進ん でいる状況を踏まえた対応である. (a)当該自然循環式冷凍設備の冷媒ガス(二酸化炭素に限る.)を他の製造設備で冷凍するものであること. (b)設計圧力を超える状態に達したとき,自動的に,他の製造設備等の運転が開始されることにより,及び安全弁又は圧力 リリーフ弁が作動することにより,当該自然循環式冷凍設備の圧力を設計圧力以下にし,それを維持することができる 構造であること. その他の改正として,表19.1 において,炭酸ガスを二酸化炭素へ,又亜硫酸ガスが削除された. 下記に,「設計圧力」に関する関係例示基準の改正箇所に下線を付して示した. なお,本節の改正にともない,第8 節の8.8(容器に取り付ける安全弁又は破裂板の口径)項中,容器に取り付ける安全弁 又は破裂板の口径を求めるための定数C3 に関し,C3 の値が表中に記載がない冷媒ガスに対して,「(C3 の算式)その他の冷媒 ガスにあっては,高圧部及び低圧部は,各々次の算式により得られる値とする.」とあるところを,「(C3 の算式)その他の冷 媒ガス又は設計圧力を表19.1 の備考8)による場合においては,次の算式により得られる値とする.」に変更された. |